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  • [COOLING] 空冷最強の座を狙う。巨大ツインタワー型サイドフロー、ZALMAN「CNPS20X」検証

    今回取り上げるのは、エルミタ的取って出しレビューでは「ZM-H1」以来実に約6年ぶりの登場になる、ZALMAN(本社:韓国)

    の新型CPUクーラー「CNPS20X」だ。特許技術を採用したツインタワー型ヒートシンクに、

    140mm口径のデュアルファンを組み合わせることで、TDP300Wまでの対応が謳われているフラッグシップモデル。

    早速その実力を検証していこう。

     

    特許技術満載のフラッグシップ、ZALMAN「CNPS20X」

    ラウンド形状のヒートシンクが印象的な「CNPS9x00」シリーズや、正六面体ヒートシンク構造を採用するファンレスモデル「FX100」など、ユニークなCPUクーラーで多くの自作ユーザーの心を掴んできたZALMAN。

     

    親会社の破綻により思わぬ騒動に巻き込まれたものの、コアメンバーを中心に再建を進め、昨年のCOMPUTEX TAIPEI 2019会期中には、Grand Hyatt Taipeiにてプライベート内覧会を実施。さらに10月には往年のパートナーであった株式会社アスクによって、国内取り扱い開始が再開されるなど健在ぶりをアピールしていた。そんな新生ZALMANが“満を持して”世に送り出したのが、今回の主役であるフラッグシップCPUクーラー「CNPS20X」だ。

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    昨年行われたプライベート内覧会にて披露されたサンプル。インペラのカラーなど細部に違いはあるものの、この時点でほぼ完成に近い製品だったことがわかる

    その最大の特徴が、ツインタワー型ヒートシンクに採用される、特許を取得した“波型”(Corrugated)デザインフィン「4D Stereoscopic Corrugated Fin Design」だ。このフィン形状を採用することで、冷却性能を決める上で最も重要な表面積は、同サイズのヒートシンクに比べて約15%拡大。また350個におよぶエアフロー通路を形成することで、エアフローの直進性を高める効果も期待できるという。

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    パッと見た感じ”段ボール(corrugated board)”を彷彿とさせる波型フィン「4D Stereoscopic Corrugated Fin Design」を採用

    さらに熱抵抗を最小限に抑える特許技術「Reverse Direct Touch Heatpipe」(RDTH)と、熱移動効率を高める「Interactive Heatpipe Transfer Design」(IHD)によって実装された6本のヒートパイプや、内部フロー用と外部フロー用のサイズの異なる2種類のインペラを備え、強力かつ直進性のあるエアフローを可能にする「Dual Blade Impeller」デザインの140mmファンによって冷却性能を向上。そのライバルはずばり空冷最強メーカーNoctuaという自信作だ。